March 11, 2009

『アポカリプト』 (2006年アメリカ)

アポカリプト [DVD]アポカリプト [DVD]
出演:ルディ・ヤングブラッド
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2007-11-21
おすすめ度:4.0
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 「パッション」「ブレイブハート」のメル・ギブソンがメガフォンをとり、マヤ文明の衰退を壮大なスケールで描いたアクション・アドベンチャー。マヤ文明後期の中央アメリカのジャングルを舞台に、狩猟民族の青年が過酷な運命に翻弄されながら家族を救うため奔走する姿を過激な残酷描写を織り交ぜハードなタッチで描き出す。セリフは全編マヤ語で、キャストは主に映画経験のない若者たちが抜擢された。
 誇り高き狩猟民族の血統を受け継ぐ青年ジャガー・パウは、妻子や仲間と共にジャングルで平和な生活を送っていた。ところがある日、彼らの村は都会からやって来たマヤ帝国の傭兵による襲撃に遭う。なんとか妻子を涸れ井戸の中に隠すも、捕らえられたパウは他の仲間と一緒に街へ連れ去られてしまうのだった。そして、干ばつを鎮めるための儀式の生け贄になりかけるが、奇跡的にその犠牲を免れたパウ。しかし、それも束の間、今度は“人間狩り”の標的として広場に駆り出され、傭兵たちが放つ無数の槍や矢から必死に逃げ回る。これを機にジャングルの中へ飛び込み難を逃れたパウは、妻子の待つ故郷の村を目指し走り続けるが…。(allcinema)

全編をマヤ語を使い、出演俳優は無名ばかりという、
『パッション』に続くあの話題のメル・ギブソン監督作品。
彼の作品は、彼自身もまたそうだが、何かと話題を作っている。
今作も、学術的にも監督的にも物議をかもしている(らしい)。

残虐な暴力シーンはとても激しく、それだけで苦手な人もでてくると思う。
私は映画として若干の客観性をもって見ているので平気ではあるが、
それでもちょっとだけ眉間にシワが寄ってしまった場面もあるように感じる。

ただ映画というよりは、海外ドキュメント番組の中で挟まれるドラマを髣髴とさせる。
特に古代文明特集を組んでいる海外番組では
こうしたリアルな感じを出したドラマを流しながら当時の様子を解説する。
もちろんそこには製作するにあたって有力である定説を基にしたり、
製作者の好みで選択された筋書きが存在している。
そのことによって鑑賞者に誤解を招く恐れがあることも当然ではあるが、
一つの説をピックアップし映像化することはとても有意義だと私は思う。
監督自身も製作に及び詳細な研究をしたと言っていることもあり、
一つのマヤ文明の形を具現化した作品だと思って見ればよいのではないだろうか。


2008年


vespertide at 00:00│Comments(0)TrackBack(0) 映像 

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