October 13, 2013
『さよなら子供たち』 (1987年フランス・西ドイツ)
ルイ・マル監督が描く、自伝的色彩が濃厚なナチス占領時代の少年もの。1944年、ナチス占領時代のフランス。パリからカトリック寄宿学校に疎開している 12歳の少年ジュリアン・カンタンの学校に、ある日ジャン・ボネという少年が転入してくる。彼は少し変わってはいるが、数学、国語、ピアノなど学業優秀で ジュリアンのライバルとなった。初めはどこか打ち解けない2人だったが、次第に連帯感が生まれてきたその頃、ふとしたことからジュリアンは、彼が偽名を 使って転入してきたユダヤ人であることを知る……。 (allcinemaより)
好きな作品。実に10年ぶりに見た。
10年も経つと違う作品に見えるというよりことではなく、
むしろ新しい作品に思えるほど以前の記憶が曖昧だったことに気付いた。
好きだったんだけどなぁ。
劇的な音楽も演出もなく、上述のストーリーが淡々と、粛々と描かれており、
娯楽映画としてみるならばひどく退屈と言わざるを得ない。
しかし作品中に感じられる静観さが最後のシーンへと集約され、
忘れえぬ記憶を描き出した作品として完結している。
モノローグで監督は語る。
私は死ぬまであの1月の朝を忘れない。